外壁塗装では色選びが大切です。住宅は自分の家が一件だけ建っているわけではありません。周辺に建つ住宅や、環境に合わせたものにする必要があります。
一口に周辺環境といっても、いろいろな要素が組み合わさっています。
外壁に求められる景観上の役割
周囲を歩く人たちが目にするのは、遠くからは晴れている空や曇っている空、公園や森があればその緑、アスファルト道路の濃いグレーも印象に残ります。
自宅近くになると、隣近所の住宅や各家庭に植えられた植栽が目を引きます。カーポートに置いてあるクルマも目をひきます。
自宅に限れば外壁よりも屋根が目立ちます。外壁は壁そのものよりも窓が注目されます。
内部を覗かないまでも、灯りがついているかどうかを通りがかりの人は気にしながら歩いていきます。
外壁はあくまでも景観上の脇役として存在します。しかし、汚れている外壁は目立つので厄介です。
外壁の色を選ぶ際の注意点
外壁塗装では外壁に与えられた景観上の役割を心得た上で、塗られる色を決めなければなりません。
色の組み合わせは難しく、専門家でもうまく行かない場合があります。
自宅の外壁塗装では、立面図に白と黒及びグレーだけを使って、薄く塗り絵をしてみることが勧められます。屋根は黒に近いグレーとし、外壁は薄いグレー、窓は外壁よりも濃いグレーとすると調和が取れます。
すなわち、住宅の外壁は白と黒、グレーの組み合わせだけで一応はさまになることを知っておくと便利です。赤、青、緑などをそのまま使うことは避けたほうが無難です。
外壁は屋根よりもトーンを抑え、明るめにするとうまくいきます。
外壁に色を付けるとすれば、肌の色が目安となります。人の肌は人間に安心感を与え、住宅の外壁に使っても違和感はありません。
外壁選びを失敗しないためには
外壁塗装の場合は見本帳で検討するのが通例です。見本帳にはいろいろなパターンが載っていますが、実際に使われるのは、その中でも僅かです。
外壁塗装では見本帳から実際に使用されるものをピックアップして、その中から選ぶのも一つの手です。
外壁に関しては、売れ筋の品番を選んでおくと間違いはありません。外壁は暗いよりも明るい方が見栄えがよく自然な感じに見えます。
しかし、見本帳だけでは実際の明るさはわかりません。実際に住宅に塗られた場合の雰囲気をシミュレーションする必要があり、そのためのサービスも行われています。
外壁は外観や周辺の景観のなかでは、あくまで脇役的存在であることを心掛ければ失敗することはありません。
失敗する場合は自分よがりの色を塗った場合に限られます。
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