住宅は、周囲を外壁で囲むことで、住む人の快適性や安全を守っています。
しかし、外壁は紫外線や大気の汚染物質、そして潮風を受けて劣化が始まります。
家が建てられる場所次第では、これらの影響は常に外壁を攻撃する要因となり得ます。
特に、海の近くに住む場合は塩害対策の有無が外壁の寿命を左右するので、欠かさず検討を考えることが大切です。
海の近くはもれなく塩害対策が不可欠です
海水には高濃度の塩分が溶け込んでいますから、一度風が吹けば潮風となって、辺り一帯の建物に吹き付けます。
また、風の強さによっては数キロ先にまで届くので、海岸沿いではなくても塩害対策を行う必要があるといえます。
外壁が通常タイプで、毎日のように潮風が吹き付ければ、劣化速度は速まりますし、短期間で修復が必要になる可能性が高まるでしょう。
塩害対策が外壁の寿命に影響を与えます
外壁の塗装は、紫外線やある程度の熱には耐えられますが、潮風には対しては耐久性が低いことが一般的です。
具体的な被害としては、塗装が色褪せて白っぽく粉を吹いたり、ヒビ割れが広がって水分が侵入する、といった問題が挙げられます。
他にも、金属部分は容易にサビてしまいますし、ゴムや樹脂の劣化も促進されますから、海の近くでは住宅のどの部分が傷んでもおかしくありません。
住宅の価値は塩害対策で守ることが出来ます
海から半径数キロ以内に家を建てたり、住宅を購入する予定がある場合は、外壁の種類に注意して選択することが重要です。
理想的なのは塩分が付着しても洗い流しやすく、侵入が防げるコーティングが施されているタイプです。
お手入れが容易であれば、塩害対策に頭を抱える必要はなくなりますし、愛着を持って住宅を守ることが出来るようになります。
既に住宅が完成済みで、十分な対策が行なわれていない時は、追加でコーティングを行うか、塗装の塗り直しを検討することが必要です。
前者のコーティングは既存の建物に施すことが出来るので、気軽に選べたり、後から施工しても効果が発揮される特徴があります。
後者の選択は塗装の深くまで傷みが生じていたり、塗り替えた方が安く済む場合に適しています。
どちらが良いか、これは建物の状態によりますが、状態に応じて対策を講じること自体は、少なくても間違った選択にはならないでしょう。
対策を行うのとそうでないのでは、寿命に数十年単位の開きが生まれ、結果的にリフォーム費用に影響を与えます。
潮風に強い塗料を選んだり、コーティングを施した後は、塩分を洗い流す効果が高まるので、より一層住宅の寿命を延ばすことが出来ます。
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