外壁や屋根は、年月と共に劣化して表面にヒビ割れや浮きが生じたりして来る場合があります。
これをそのまま放置していると、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になったり、剥離をおこして一部が落下して思わぬ事態を引き起こす場合があります。
外壁や屋根は日々の維持管理が大切
これらは日々の維持管理でもって、早めに気づく場合があります。あるいは一定の年月が経ったら無料の建物診断を行うことも出来ます。
通常建物の周囲に余裕があれば仮設の足場を組んで、外壁などの表面をハンマーで叩き、その音で浮きを判断することができますが、回りが密集している場合には赤外線カメラでもって外壁の色温度から推測するという方法もあります。
屋根や外壁塗装のリフォームを行う場合には、地元での業者、あるいは複数の外壁塗装の業者から見積をとるというのが相場を知る上では重要かつ有効な方法となります。
屋根や外壁塗装を行う場合に、その建物が置かれた環境によっても耐用年数が変わって来る場合があります。例えば鉄部の塗装を伴う部位が多い場合には海岸淵で風当りの強い場所に立地している場合とかがあります。
塗料による耐用年数の違い
又、使われている塗料の種類によっても耐用年数が変わって来ます。
アクリル系の塗料の場合の耐用年数は約4年から7年程度と言われています。
耐久性も短くて汚れやすい、という特徴を持ちますが安価でもあります。しかし最近は余り使われなくなって来て居ます。
次にウレタン系の塗料があります。
耐用年数は約6年から10年と言われ、コストパフォーマンスは高いとされています。
シリコン系の塗料があり、耐用年数は約8年から15年とされ、現在では住宅の屋根や外壁の塗替えで最も需要が多いとされています。
汚れとか色落ちにも強く防カビの性質も持ち合わせています。
そしてフッ素系の塗料があり、耐用年数は約15年から20年と言われ、耐久性に優れますがそれだけにコストが高くつくという特徴があります。
住宅よりも商業施設、あるいはビルなどで使用される場合が多いものですが、最近住宅でもこれが使用される例が見られます。
これ以外にも光触媒を利用した塗料も出ていて、これを塗装すると紫外線で汚れが分解され、雨水によって綺麗に流されるのでいつまでも新鮮さを保つことが出来るという性質を持っています。
省エネに配慮された塗料も
最近注目されている塗料に、遮熱・断熱塗料と呼ばれる省エネに配慮されたものがあります。
これは太陽光からの熱を部材表面で反射し、室内へ熱を持ち込まない性質を持っていて、室内温度は室外のそれよりも数度前後下がるとされています。
外壁はサイジングに替える場合もあり、予算や目的によってその場に相応しい塗料を選ぶことになります。
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