最近の屋根は様々な種類の材質のものが出てきました。
昔のようにセメントや粘土で出来た和瓦だけでなく、コロニアルや金属製の屋根材、そして和瓦でもセメント製や粘土はもちろん陶器瓦やセラミック瓦などの瓦も出てきました。
屋根の状態によって費用は大きく変わる
そこで屋根の葺き替え工事の費用がどれぐらいかかるかと聞かれても、相場としてどの程度ですと簡単には答えられないのが現状です。
それは屋根の形状や屋根勾配そしてどの様に棟を取っているかなどで、材料代や施工費に大きな開きが出てくるからです。
材料だけでいうと洋風の住宅ではコロニアル葺きが最も安く、和風でいうとセメント瓦が最も安くで出来るでしょう。
しかし材料代は安くついても、屋根の形状によっては棟の長さが長かったり、出隅入隅が多く複雑な形状をしていると意外と葺き替えの施工費用が膨らんでくるものなのです。
下地材の状態にも左右される
また葺き替え工事において注意すべきことは、下地材の状態が良いか悪いかによっても費用が大きく変わってくるのです。
例えば長い間に少しづつ雨漏れをしており、野地板や場合によっては垂木まで腐っている場合もあります。こうなると全ての野地板を剥ぎ取ったり、垂木も取り外して大掛かりな改修工事になる場合もあるのです。
この様な例は極端かもしれませんが、実際に施工に入ったら下地の野地板や垂木まで取り替える羽目になった、という事はよく聞く話なのです。
葺き替え時のポイント
屋根の材料は建物のデザインと合う形状のもので、予算に合わせられるような材料を選定するようにしましょう。
また葺き替え工事に着工する前に、既存の瓦なりを外したりして下地の状態も事前に調べるようにします。
目視で棟が下がったり全体の一部でも下がっているようなら、野地板や垂木も傷んでいると考えたほうが良いので、その部分を徹底して調べるようにしましょう。
場合によっては雨漏りが原因んでシロアリが付いている事も考えられるので、しっかりと事前調査を行う事が大切です。天井裏から中の状態も検査できるので、押し入れなどの点検口から調べるのも良い方法です。
葺き替えに際しては材料だけに注意が行きがちですが、下地の状態や施工にかかる費用なども見ておく必要があります。
予算などは少し余裕をもって計画する事が大事で、ぎりぎりで工事にかかると思いがけないアクシデントがあると困ってしまいます。
その様な事態にならないようにしっかりと予算を組み、建物のデザインを損なう事が無い材質や形状の屋根材を選んで葺き替えを行い、いつまでも健全な我が家であるようにしましょう。
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