外壁などの塗り直しを行うときは塗装剥離を行い、これまでの塗料をきれいに落とす必要があります。
残ってしまっていると仕上がりの見た目の悪さにつながるだけでなく、新たに塗った塗料がすぐにはがれてきてしまうことになります。剥離の仕組みを知ることで失敗しない塗装を行うことにつながります
高圧洗浄の必要性と注意するべきポイント
塗装剥離では、高圧洗浄を用いて行うことがあります。古い塗装面であるほど浮き上がりなどもできているため、水圧で落とすことが可能になります。
壁の材質によっては経年劣化でチョーキング現象が発生していることが多くあり、粉っぽさが残ったまま新たな塗装を行うと、仕組みとして密着度が低くなりすぐにはがれてきてしまうので、きちんとチョーキングを落としたいときにも便利で、カビや苔なども洗い落とせます。
水の勢いはとても強いものであるため、注意しないと深く穴をあけてしまったりすることがあります。水圧調整をしっかりと行い使いこなせる人が担当する必要性があるもので、作業時にむやみに近づいて怪我をしないようにする必要もあります。
一般家庭で使われている高圧洗浄と塗装剥離を行うプロが用いるものでは、性能に違いがありますから家庭用の水圧では落とせないことが多くなります。プロが使うものは静穏機能を備えているものが使われることが多く、近隣に迷惑をかけずに作業を行えます。
しつこい塗装には皮スキやサンドペーパー
高圧洗浄でも落とすことができなかったものは、手作業で丁寧にはがす必要性が出てきて、このときに用いるのが皮スキと呼ばれる金属製のヘラやサンドペーパーです。
このほかにも、たわしやワイヤーブラシなども用いますが荒く落とす際に使うもので、作業効率を上げるためには先に粗く削ってから、丁寧に落として行くとスムーズに進みやすくなります。
剥離剤の使用で塗膜をドロドロに溶かす
特殊な塗料などは密着性が高く、削っても中々落ちてこないことがあります。
無理にこすると塗装がはがれずに下地などを傷つけることになってしまうので、剥離剤を塗布します。
溶かして柔らかくすることで下地から落ちやすくなる仕組みで、溶けだすまで多少時間がかかります。
以前は塩素系の溶剤が主流でしたが、人や環境に配慮した生分解性塗料剥がし剤が販売されるようになり、肌についてしまってもピリピリしませんし、溶けた塗装を水で洗い流せます。コンクリートだけでなく、鉄や木の塗装にも用いることができます。
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