外壁リフォームの方法として、外壁に塗装を行う方法があります。
これは、既存の外壁に直接塗料を吹き付けるのですが、サイディングにこの工法で塗装する場合は、2通りの方法があります。
元の外壁を活かす方法
まず1つ目に元のサイディングの模様や色合いを活かす塗装です。
この場合、クリアと呼ばれる透明の塗料を使用します。透明の塗料を吹き付ける事で、既存の外壁の模様や色を活かすことが出来ます。
さらに、表面にツヤを出してくれますので、仕上がりの外観イメージは、コーティングされてツヤツヤした見た目になります。
元とは違う色の塗料を吹き付ける方法
2つ目の方法として、既存の外壁とは違う色の塗料を吹き付ける方法です。
これは、既存の外壁の腐食の程度が激しく、クリアを吹き付けただけでは、補修にならない場合や既存の外壁の色から、変更したい場合などに用います。
仕上がりの外観イメージは、既存の色と変わる為、リフォームをした感じが前面に出ます。しかし、この方法には注意すべき点があります。それは、既存の外壁と塗料の相性です。
既存の外壁と相性が悪い場合、塗装前の補修でもふさぐことが出来なかった外壁の微細なキズやヒビから塗料が外壁の内部に浸透し塗料が剥離してしまうのです。
または、外壁そのものと塗料の相性が悪く、塗料が上手く乗らずに、リフォーム後数年で塗膜にヒビが入り、その部分から雨水が浸水し塗膜の剥離が起きてしまうのです。
業者との打ち合わせが重要
このような事にならないよう、事前に業者と打ち合わせを行う事が重要です。
具体的には、既存の外壁の補修をどの程度まで行うかと、新規塗料を使用するのなら外壁の一部に吹きかけてみて相性を確認するなど、施工前に綿密に話し合いましょう。
外壁を補修する際には、下地材などをどの位の厚さで塗ってもらうかを確認すると良いでしょう。新規塗料の場合は、可能であれば塗料メーカーに外壁のサンプルを送り塗料との相性を見てもらうと良いでしょう。
そもそも、サイディングには、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類があります。この素材によって塗料の乗りも変わってきます。
業者と、打ち合わせる時は、サイディングには種類がある事を理解している業者でなければ信用する事が出来ないと言っても良いでしょう。
なお、費用については住宅の規模にもよりますが、一般的な30坪前後の住宅であれば、およそ100万円ほどで施工できるでしょう。
しかし、特殊な下地材を使用したり、塗料を特注したりすると価格は上がりますので気をつけましょう。
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