マンションや住宅などのタイルでできた外壁をリフォームしようと考えたら最もよく行われるのが塗装です。
湿気による劣化を防ぐために有用な方法ですが、経年劣化に対する対策にはならないのが欠点となります。
主な二つの工法の特徴と相場を理解して適切な方法で余計な劣化を防いでいきましょう。
外壁タイル塗装をメリットとデメリット
タイルでできた外壁のリフォームとしてよく行われるのが塗装です。
基本的には新しく壁に膜を作ることで外気からの影響を弱めるのが目的となります。
防ぐことができるのが水分や汚れであり、特にタイルの形状を変化させてしまいやすい水分の浸潤を防げるのがメリットです。
日本は特に湿度が高い時期が多く、年間を通して見ると乾燥した時期もあって外壁が傷みやすくなります。
その影響による劣化を防止するのに役立つ工事なのです。
しかし、日光による紫外線の影響や経年劣化の影響を防ぐことはできないというデメリットもあると留意しておきましょう。
長く外壁を使っていくための基本的な保護方法として行っておくと良い工事です。
用いられる一般的な二つの工法
外壁タイルに対しては保護塗装という形で主に二種類の方法が利用されるようになっています。
一つが昔から用いられているクリアー工法であり、もう一つが浸透型吸水防止剤による方法です。
クリヤー工法はシリコン樹脂をベースとした耐水性の高い塗料を用いてコーティングする方法であり、酸性に対する耐性も高いのが特徴です。
酸性雨による劣化を防げるため、耐候性の高さが注目される方法となっています。
一方、浸透性吸水防止剤の場合にも高い吸水防止効果がありますが、特につなぎ目部分に高い効果を発揮して吸湿による割れを防ぎやすいのがメリットです。
また、汚れに強くて耐久性も高いのが浸透性吸水防止剤の優れている点でしょう。
両者の違いとして大きいのは外壁に膜を作るか浸透させるかであり、それが特につなぎ目への影響を大きくしているポイントです。
二つの工法の相場
クリヤー工法と浸透性吸水防止剤による方法はどちらも現状としてよく用いられている塗装方法です。
クリヤー工法はおよそ2000円、浸透性吸水防止剤は2800円が平米あたりの相場となっています。
この費用には高圧洗浄などの工程にかかる費用も含まれていますが、足場が必要な場合には追加で費用がかかることには注意しましょう。
どちらも耐久性が高くて15年前後は利用できる方法であるため、得られる機能性と費用を天秤にかけて選ぶのが得策です。
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